[Access 2016/2013/2010/2007]
AccessのStrConv関数の使い方を紹介します。
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書式
StrConv(文字列, 文字種, ロケールID)
文字列を指定した文字種に変換して返します。矛盾のない組み合わせであれば、複数の文字種を「+」で結合して指定できます。
■戻り値の型:バリアント型 (内部処理形式 String の Variant)
■引数
引数 | 指定 | 説明 |
---|---|---|
文字列 string | 必須 | 文字列を指定 |
文字種 conversion | 必須 | 変換の形式を 表A の値で指定。複数指定可能 |
ロケールID localeid | 省略可 | ロケールID(国別情報識別子)を指定。日本語環境のシステムで日本語を使用する場合は、通常省略する |
※日本語のロケールIDは1041です。
■表A 引数 文字種 の設定値
値 | 定数 | 説明 |
---|---|---|
1 | vbUpperCase | 小文字を大文字に変換する |
2 | vbLowerCase | 大文字を小文字に変換する |
3 | vbProperCase | 各単語の先頭を大文字、2文字目以降を小文字に変換する |
4 | vbWide | 半角文字を全角文字に変換する |
8 | vbNarrow | 全角文字を半角文字に変換する |
16 | vbKatakana | ひらがなをカタカナに変換する |
32 | vbHiragana | カタカナをひらがなに変換する |
64 | vbUnicode | システム既定のコードページからUnicodeに変換する |
128 | vbFromUnicode | Unicodeからシステム既定のコードページに変換する |
※4(vbWide)と8(vbNarrow)は、東アジアロケール(日本語、中国語、韓国語)で使用できます。
※16(vbKatakana)と32(vbHiragana)は、日本語のみで使用できます。
※日本語版Windowsの場合、システム既定のコードページはASCIIコードです。
使用例
使用例 | 戻り値 | 説明 |
---|---|---|
StrConv("SUZUKI taro", 3) | Suzuki Taro | 各単語の先頭が大文字、それ以降は小文字になる |
StrConv("access", 4) | access | 全角文字に変換される |
StrConv("アクセス", 32) | あくせす | ひらがなに変換される |
StrConv("access", 1+4) | ACCESS | 文字種に「1+4」を指定すると、全角の大文字に変換される |
StrConv("access", 5) | ACCESS | 文字種に「1+4」の結果の「5」を指定しても、全角の大文字に変換される |
StrConv(Null, 5) | Null | 文字列がNull値の場合、戻り値はNull値 |
実践例:氏名のふりがなを半角カタカナに変換する
[しめい]フィールドに入力されたふりがなを、クエリを使用して半角カタカナに変換します。StrConv関数の引数[文字種]に、半角に変換するための「8」とカタカナに変換するための「16」を加算して指定します。
氏名カナ: StrConv([しめい],8+16)
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