[Access 2016/2013/2010]
クエリのレコードを思い通りの順序で表示するために、[並べ替え]の基本を押さえましょう。ここでは、図1のクエリについて、
- 単一フィールドを基準とした並べ替え:[会員名カナ]順
- 左側のフィールドを優先した並べ替え:[会員ランク]→[年齢]順
- 右側のフィールドを優先した並べ替え:[会員ランク]→[登録日]順
の3通りの並べ替え方法を紹介します。
目次
「昇順」「降順」とは?
並べ替えの操作に入る前に、「昇順」「降順」の意味を覚えておきましょう。
「昇順」とは、「小さい順」のことです。「小さいほうから大きいほうへと昇っていく」ことをイメージすると覚えやすいと思います。
- 10 → 20 → 30
- 2018/1/1 → 2018/1/2 → 2018/1/3
- あ → い → う → え → お
反対に、「降順」は「大きい順」です。「大きいほうから小さいほうへと降りていく」イメージです。
- 30 → 20 → 10
- 2018/1/3 → 2018/1/2 → 2018/1/1
- お → え → う → い → あ
ケースA:単一フィールドを基準に並べ替える
まずは、氏名をアイウエオ順に並べ替えてみましょう。それには、氏名のふりがなが入力された[会員名カナ]フィールドで「昇順」の並べ替えを行います。
クエリのデザインビューを表示し、[会員名カナ]フィールドの[並べ替え]欄で[昇順]を選択しましょう(図2、図3)。
データシートビューに切り替えると、レコードが[会員名カナ]のアイウエオ順に表示されます(図4)。
なお、レコードを降順に並べ替えるには、図3(3)のリストから[降順]を選びます。また、並べ替えを解除するには、図3(3)のリストから[(並べ替えなし)]を選びます。
メモ
ケースB:複数のフィールドを基準に並べ替える(左側のフィールドを優先)
複数のフィールドで並べ替えを指定した場合は、左側のフィールドの並べ替えが優先されます。例えば、図5のように、[会員ランク]フィールドで[昇順]、[年齢]フィールドで[降順]を設定した場合、左側のフィールドである[会員ランク]の並べ替えが優先されます。
図5のクエリを実行すると、図6のようになります。優先度の高い[会員ランク]のABC順にレコードが並び、同じ[会員ランク]の中では[年齢]の高い順に並びます。
ケースC:複数のフィールドを基準に並べ替える(右側のフィールドを優先)
最後に、右側に表示するフィールドを優先する並べ替えの方法を紹介します。ここでは、[会員ランク]→[登録日]順に並べ替えます。
まず、クエリのデータシートに表示する順番でフィールドを配置し、最優先するフィールドの並べ替えを設定します(図7)。
次に、2番目に優先するフィールドの並べ替えを設定するのですが、図7の[登録日]フィールドで設定してしまうと、[登録日]が[会員ランク]の左に配置されているため、目的の優先度とは逆になってしまいます。
そこで、図8のように、列の末尾にもう一つ[登録日]を配置し、並べ替えの設定を行います。その際、[表示]のチェックを外しておくことがポイントです。そうすれば、並べ替えの優先度は[会員ランク]→[登録日]の順になり、なおかつ末尾列の[登録日]は非表示になります。
図8のクエリを実行すると、図9のようになります。優先度の高い[会員ランク]のABC順にレコードが並び、同じ[会員ランク]の中では[登録日]の早い順に並びます。