[Access 2016/2013/2010]
会社名を五十音順で並べ替えると「株式会社」で始まる社名が続いてしまい、目的の会社が見つかりづらくなることがあります。そんなときは、「株式会社」を除外した固有名詞で並べ替えてみてはいかがでしょうか。
ここでは、図1のテーブルをもとに、会社名の固有名詞順に並べ替えた図2のようなクエリを作成します。
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【予備知識】Replace関数を使用して会社名から「株式会社」を削除する
文字列から特定の文字列を削除するには、文字列置換のReplace関数を使用します(正式な構文はReplace関数のページを参照してください)。
構文 文字列内の検索文字列を置換文字列に置き換える
Replace(文字列, 検索文字列, 置換文字列)
引数[検索文字列]に削除対象の文字列を指定し、引数[置換文字列]に長さ0の文字列「""」を指定すると、目的の文字列を削除できます。
[仕入先]フィールドの文字列から「株式会社」という文字列を削除する式と、[仕入先カナ]フィールドの文字列から「カブシキガイシャ」という文字列を削除する式は、次のとおりです。
入力式 [仕入先]フィールドから「株式会社」を削除する
Replace([仕入先],"株式会社","")
入力式 [仕入先カナ]フィールドから「カブシキガイシャ」を削除する
Replace([仕入先カナ],"カブシキガイシャ","")
【操作手順】クエリを作成して並べ替えを定義する
実際にクエリを作成するには、以下のように設定を行います。きちんと五十音順に並べ替えられるように、フリガナのフィールドに[昇順]の設定を行ってください。
フィールド | テーブル | 並べ替え |
---|---|---|
略称: Replace([仕入先],"株式会社","") | ||
リャクショウ: Replace([仕入先カナ],"カブシキガイシャ","") | 昇順 | |
正式名称: 仕入先 | T_仕入先 | |
電話番号 | T_仕入先 | |
担当者名 | T_仕入先 |
図3のクエリを実行すると、冒頭の図2のようにデータが[リャクショウ]フィールドの五十音順に並び、結果として[略称]フィールドの五十音順に並べ替えられます。
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