SUMIF・AVERAGEIF・COUNTIF関数で数値の範囲を条件にする

[Excel 2016/2013/2010/2007]

SUMIF関数AVERAGEIF関数COUNTIF関数を使用すると、表の中から条件に合うデータを探して合計、平均、データ数を求められます。ここでは、条件として数値の範囲を指定する方法を紹介します。

[範囲]から[検索条件]を探し、見つかった行の[合計範囲]のデータの合計を求める
=SUMIF(範囲, 検索条件[, 合計範囲])

[範囲]から[条件]を探し、見つかった行の[平均対象範囲]のデータの平均を求める
=AVERAGEIF(範囲, 条件[, 平均対象範囲)

[範囲]から[検索条件]を探してデータ数を求める
=COUNTIF(範囲, 検索条件)

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作例…年齢が「30以上」の社員のデータを集計する

図1の営業成績表の「年齢」欄(セルB3~B9)から「30以上」を検索して、「契約数」欄(セルC3~C9)の数値の合計と平均、およびデータ数を求めます。

「30以上」という条件を指定するには、引数[検索条件]に「">=30"」と指定します。「30」がセルF2に入力されている場合は、「">=" & F2」と指定します。

セルF6 | =SUMIF(B3:B9,">=" & F2,C3:C9)

セルF7 | =AVERAGEIF(B3:B9,">=" & F2,C3:C9)

セルF8 | =COUNTIF(B3:B9,">=" & F2)

図1 年齢が「30以上」の社員のデータを集計する。

条件の指定例

数値の範囲を条件とするときは、「>」「>=」などの比較演算子と数値を組み合わせて指定します。

条件 直接指定 セル参照指定
30以上 ">=30" ">=" & F2
30より大きい ">30" ">" & F2
30以下 "<=30" "<=" & F2
30より小さい "<30" "<" & F2
30に等しい 30 または "=30" F2 または "=" & F2
30に等しくない "<>30" "<>" & F2

「○以上○以下」という条件を指定するには

「○以上○以下」「○以上○未満」のような条件を指定したいときは、複数の条件を指定できるSUMIFS関数AVERAGEIFS関数COUNTIFS関数を使います。それぞれSUMIF、AVERAGEIF、COUNTIFの関数名の末尾に複数形を表す「S」を付けた名前になっています。

=SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1[, 条件範囲2, 条件2…])

=AVERAGEIFS(平均対象範囲, 条件範囲1, 条件1[, 条件範囲2, 条件2…])

=COUNTIFS(検索条件範囲1, 検索条件1[,検索条件範囲2, 検索条件2…])

図2では、「年齢」が「30以上40未満」の社員を検索して、「契約数」の合計と平均、およびデータ数を求めています。

セルF6 | =SUMIFS(C3:C9,B3:B9,">=" & F2,B3:B9,"<" & F3)

セルF7 | =AVERAGEIFS(C3:C9,B3:B9,">=" & F2,B3:B9,"<" & F3)

セルF8 | =COUNTIFS(B3:B9,">=" & F2,B3:B9,"<" & F3)

図2 年齢が「30以上40未満」の社員のデータを集計する。

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