SWITCH関数 ● 値と結果のペアから指定した値に対応する結果を返す

2021年10月15日

［Excel 2019以降］

Excelの SWITCH（スイッチ）関数の使い方を紹介します。

SWITCH関数はExcel 2019で追加された関数で、『「X」が「A」のときは「○○」、「B」のときは「△△」、「C」のときは「□□」、どれでもにときは「××」』のような条件分岐を行います。

1 書式
2 使用例1…セルに表示されている順位に応じたメダルの色を表示する
3 使用例2…得点から求めた順位に応じてメダルの色を表示する

書式

値と結果のペアから指定した値に対応する結果を返す
=SWITCH(式, 値1, 結果1, ［値2, 結果2］…, ［既定値］)

［式］に一致する［値］を探し、最初に一致した［値］に対応する［結果］を返します。一致する［値］がない場合は、［既定値］が返されます。［値］と［結果］のペアは126組まで指定できます。

■引数

引数	説明
式	評価の対象となるセルや式を指定する。
値	［式］と比較する値を指定する。
結果	［式］が［値］に一致する場合に返す値を指定する。
既定値	［式］に一致する［値］が存在しない場合に返す値を指定する。

CHOOSE関数と似ていますが、SWITCH関数では［既定値］を指定できることが特徴です。なお、［式］に一致する［値］が存在せず、さらに［既定値］の指定を省略した場合は、エラー値［#N/A］が返されます。

使用例1…セルに表示されている順位に応じたメダルの色を表示する

C列の「順位」欄に表示されている順位が「1」の場合に「金メダル」、「2」の場合に「銀メダル」、「3」の場合に「銅メダル」、いずれでもない場合に「---」を表示します。

=SWITCH(式, 値1, 結果1, ［値2, 結果2］…, ［既定値］)

セルD3 | =SWITCH(C3,1,"金メダル",2,"銀メダル",3,"銅メダル","---")

図1　セルD3に SWITCH 関数を入力して、セルD8までコピーする。

メモ

SWITCH関数が使えないバージョンでは

Excel 2016以前のバージョンではSWITCH関数を使えません。SWITCH関数と同様の処理を行うには、IF関数を入れ子にして使用します。

=IF(C3=1,"金メダル",IF(C3=2,"銀メダル",IF(C3=3,"銅メダル","---")))

使用例2…得点から求めた順位に応じてメダルの色を表示する

使用例1では表の中に「順位」の列がありましたが、ここではSWITCH関数の引数［式］にRANK.EQ関数を指定して、1つの数式の中で順位計算とメダルの色の対応付けを行います。RANK.EQ関数は順位を求める関数です。今回は、1位、2位、3位以外に何も表示されないように［既定値］に「""」を指定しました。