ユーザー定義の表示形式…数値の書式記号

[Excel 2019/2016、Microsoft 365]

ユーザー定義の表示形式を使用すると、数値の表示を自在に操れます。ここでは、数値の表示形式の設定に使用する書式記号とその使用例を紹介します。
ユーザー定義の表示形式を設定したり、解除するための具体的な操作方法は、「ユーザー定義の表示形式の基本」を参照してください。

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数値の表示形式に使用する書式記号

書式記号 説明
0 数値1桁を表す。数値の桁より「0」の数が多い場合、「0」が表示される
数値1桁を表す。数値の桁より「#」の数が多い場合、何も表示されない
? 数値1桁を表す。数値の桁より「?」の数が多い場合、スペースが表示される。小数や分数の桁を揃えるために使用する
. 小数点「.」(ピリオド)を表示する
, 桁区切り記号「,」(カンマ)を表示する
E+、e+、E-、e- 数値を指数形式で表示する。0以上の指数に「+」を表示するかどうかによって、「E+、e+」と「E-、e-」を使い分ける。負数の指数には、どの書式記号を使っても「-」が表示される
G/標準 [標準]の表示形式を適用する

書式記号「0」「#」の挙動の違い

「0」と「#」はどちらも数値1桁を表します。この2つの書式記号の挙動の違いを、整数部と小数部、数値の桁数が多い場合と少ない場合に分けて説明します。

【整数部】「数値の桁 < 書式記号の桁」の場合

セルに入力されている数値の桁より書式記号「0」の数が多い : 数値の先頭に「0」が表示される
セルに入力されている数値の桁より書式記号「#」の数が多い : 数値の先頭に「0」は表示されない

セルの値 表示形式 セルの表示
12 0000 0012
12 #### 12

【整数部】「数値の桁 ≧ 書式記号の桁」の場合

セルに入力されている数値の桁が「0」や「#」の数以上ある : 数値がそのまま表示される

セルの値 表示形式 セルの表示
1234 00 1234
1234 ## 1234

【小数部】「数値の桁 < 書式記号の桁」の場合

セルの数値の小数部の桁より書式記号「0」の数が多い : 数値の末尾に「0」が表示される
セルの数値の小数部の桁より書式記号「#」の数が多い : 数値の末尾に「0」は表示されない

セルの値 表示形式 セルの表示
1.2 0.00 1.20
1.2 #.## 1.2

【小数部】「数値の桁 ≧ 書式記号の桁」の場合

セルの数値の小数部の桁が書式記号の数以上ある : 数値が四捨五入されて書式記号の桁に揃えられる

セルの値 表示形式 セルの表示
9.876 0.0 9.9
9.876 #.# 9.9

数値が「0」の場合

「0」が入力されているセルに書式記号「0」を設定 : セルに「0」が表示される
「0」が入力されているセルに書式記号「#」を設定 : セルに何も表示されない

セルの値 表示形式 セルの表示
0 0 0
0 # (何も表示されない)

メモ

「#」はほかの書式記号と組み合わせて使う
書式記号の「#」だけを並べて使用することはあまりありません。通常、「0」やカンマ「,」など、ほかの記号と組み合わせて使います。

使用例1 : 数値を3桁ごとに「,」で区切る

数値を3桁ごとに区切る

「#,##0」という表示形式を使用すると、数値を3桁ごとにカンマ「,」で区切れます。数値が4桁に満たない場合、「,」は表示されません。

セルの値 表示形式 セルの表示
0 #,##0 0
123 #,##0 123
1234 #,##0 1,234
1234567 #,##0 1,234,567
1234567 ¥#,##0 ¥1,234,567

メモ

「#,###」だと数値が「0」の場合に何も表示されない
「#,##0」「#,###」はともに数値を3桁区切りで表示できますが、セルの値が「0」のときの表示が異なります。「#,##0」の場合はセルに「0」が表示されますが、「#,###」の場合はセルに何も表示されません。

数値の下3桁を省略して千単位、百万単位で表示する

書式記号の末尾にカンマ「,」を付けると、「,」1つにつき数値の末尾3桁が省略されます。その際、端数は四捨五入されます。例えば、表示形式を「0,」(カンマ1つ)と指定すると千単位、「0,,」(カンマ2つ)と指定すると百万単位で表示できます。

カンマ「,」とピリオド「.」を組み合わせれば、「123.5百万円」のような表示も可能です。

セルの値 表示形式 セルの表示
123 0, 0
123456 0, 123
123456789 0, 123457
123456789 0,, 123
123456789 0.0,, 123.5
123456789 0,,”百万円” 123百万円
123456789 0.0,,”百万円” 123.5百万円

数値の下3桁を省略して3桁ごとに区切る

千単位、百万単位にした数値を3桁ごとに区切りたい場合は、末尾の「,」のほかに桁区切り用の「,」も指定します。

セルの値 表示形式 セルの表示
123 #,##0, 0
12345 #,##0, 12
1234567 #,##0, 1,235
1234567 #,##0,”千円” 1,235千円

使用例2 : 小数点の位置を揃える

複数の数値の小数点の位置を揃えて表示するには、書式記号の「0」を使用する方法と「?」を使用する方法があります。「0」「?」はどちらも数値1桁を表します。「0」を使用すると「0」で、「?」を使用するとスペースで小数点の位置を調整できます

書式記号の「0」を使用して小数点の位置を揃える

小数点以下に表示したい桁数の数だけ書式記号の「0」を指定します。

・小数部分を1桁表示 : 「0.0」を設定
・小数部分を2桁表示 : 「0.00」を設定
・小数部分を3桁表示 : 「0.000」を設定

下図では、小数部分を2桁に統一しています。数値の小数部が2桁に満たない場合は、「0」が補われます。数値の小数部が2桁より多い場合は、四捨五入されます

セルの値 表示形式 セルの表示 説明
210 0.00 210.00 小数点以下に「0」が2つ表示される
10 0.00 10.00 小数点以下に「0」が2つ表示される
0 0.00 0.00 小数点以下に「0」が2つ表示される
0.9 0.00 0.90 小数点以下に「1」が2つ表示される
0.98 0.00 0.98 そのまま表示される
0.987 0.00 0.99 小数点第三位が四捨五入される

書式記号の「?」を使用して小数点の位置を揃える

小数点を表示したい位置に応じて、書式記号の「?」を指定します。

・小数点を右から1桁分の位置に表示 : 「0.?」を設定
・小数点を右から2桁分の位置に表示 : 「0.??」を設定
・小数点を右から3桁分の位置に表示 : 「0.???」を設定

下図では、小数点を右から2桁分の位置に統一しています。数値の小数部が2桁に満たない場合は、スペースが補われます。数値の小数部が2桁より多い場合は、四捨五入されます

セルの値 表示形式 セルの表示 説明
210 0.?? 210. 「210.」の後ろにスペースが2つ入る
10 0.?? 10. 「10.」の後ろにスペースが2つ入る
0 0.?? 0. 「0.」の後ろにスペースが2つ入る
0.9 0.?? 0.9 「0.9」の後ろにスペースが1つ入る
0.98 0.?? 0.98 そのまま表示される
0.987 0.?? 0.99 小数点第三位が四捨五入される

使用例3 : パーセンテージ形式で表示する

書式記号の末尾に「%」を付けると、100倍した数値に「%」記号を付けて表示できます。

セルの値 表示形式 セルの表示
1.5 0% 150%
0.15 0% 15%
0.1567 0% 16%
0.1567 0.0% 15.7%
0.1567 0.00% 15.67%

使用例4 : 指数形式で表示する

一般的な指数表記は「1.23×105」のような形式をしていますが、Excelでは「1.23E+5」の形式で表示します。「1.23」を仮数、「10」を基数、「5」を指数と呼びます。書式記号の「E+」「e+」「E-」「e-」を使うと、基数を10とした指数形式で表せます。

正の指数に「+」を付ける場合

「E+」「e+」を指定すると、指数が0または正数の場合に「+」記号、負数の場合に「-」記号が付きます。

セルの値 表示形式 セルの表示 意味
123456 0.0E+0 1.2E+5 1.2×105
1.23 0.0E+0 1.2E+0 1.2×100
0.000123 0.0E+0 1.2E-4 1.2×10-4
123456 0.00e+00 1.23e+05 1.23×105
1.23 0.00e+00 1.23e+00 1.23×100
0.000123 0.00e+00 1.23e-04 1.23×10-4

正の指数に「+」を付けない場合

「E-」「e-」を指定すると、指数が0または正数の場合に「+」記号が付きません。負数の場合は、「-」記号が付きます。

セルの値 表示形式 セルの表示 意味
123456 0.0E-0 1.2E5 1.2×105
1.23 0.0E-0 1.2E0 1.2×100
0.000123 0.0E-0 1.2E-4 1.2×10-4
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