Format関数で使う日付/時刻の書式指定文字

[Access 2016/2013/2010/2007]

Format関数の第2引数[書式]で「書式指定文字」を使用すると、データを独自の形式で表示できます。ここでは、日付/時刻データの表示方法を指定するための書式指定文字とその使い方を紹介します。

Format(データ, 書式, 週の開始曜日, 年の第1週)

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日付/時刻の書式指定文字

次表は、日付表示や時刻表示の指定に使用できる書式指定文字です。

■日付に関する書式指定文字

文字 説明
g 年号を英字1文字(M、T、S、H)で表示する。
gg 年号を漢字1文字(明、大、昭、平)で表示する。
ggg 年号(明治、大正、昭和、平成)を表示する。
e 和暦の年(1、2、3…)を表示する。
ee 和暦の年(01、02、03…)を2桁で表示する。
yy 西暦の年を下 2 桁の数値 (00 ~ 99) で表示する。
yyyy 西暦の年を下 4 桁の数値 (100 ~ 9999) で表示する。
m 月 (1 ~ 12) を表示する。「h」「hh」の直後に「m」が続く場合は、月ではなく分が表示される。
mm 月 (01 ~ 12) を必ず2桁で表示する。「h」「hh」の直後に「m」が続く場合は、月ではなく分が表示される。
mmm 英語の月名の省略形 (Jan ~ Dec) を表示する。
mmmm 英語の月名 (January ~ December) を表示する。
oooo 日本語の月名 (1月 ~ 12月) を表示する。
d 日 (1 ~ 31) を表示する。
dd 日 (01 ~ 31)を必ず2桁で表示する。
ddd 英語の曜日の省略形 (Sun ~ Sat) を表示する。
dddd 英語の曜日 (Sunday ~ Saturday) を表示する。
aaa 日本語の曜日1文字(日~土)を表示する。
aaaa 日本語の曜日(日曜日~土曜日)を表示する。
w 曜日の数値 (日曜日が 1 で土曜日が 7) を表示する。
ww 1 年のうちの何週目であるかを数値 (1 ~ 54) で表示する。
q 1 年の四半期を数値 (1 ~ 4) で表示する。
y 1 年の何日目かを数値 (1 ~ 366) で表示する。
/ 日付の区切り記号。

■時刻に関する書式指定文字

文字 説明
h 時間 (0 ~ 23) を表示する。
hh 時間 (00 ~ 23) を2桁で表示する。
n 分 (0 ~ 59) を表示する。
nn 分 (00 ~ 59) を2桁で表示する。
s 秒 (0 ~ 59) を表示する。
ss 秒 (00 ~ 59) を2桁で表示する。
AM/PM 「AM」または「PM」を付けて12時間制で時刻を表示する。
am/pm 「am」または「pm」を付けて12時間制で時刻を表示する。
A/P 「A」または「P」を付けて12時間制で時刻を表示する。
a/p 「a」または「p」を付けて12時間制で時刻を表示する。
AMPM システムで定義された記号を付けて12時間制で時刻を表示する。
: 時刻区切り文字。

■リテラル文字に関する書式指定文字

文字 説明
¥ 円記号「¥」の次の文字をそのまま表示。「¥」自体を表示するには、円記号 2 つ 「¥¥」を 使用する。
" " ダブルクォーテーション 「" "」 で囲まれた文字列をそのまま表示する。

書式指定文字の使用例

書式指定文字を組み合わせると、日付や時刻を思い通りの表示にできます。

データ 書式 戻り値
2017/02/08 yyyy/mm/dd(aaa) 2017/02/08(水)
yyyy¥年mm¥月 2017年02月
ge¥.m¥.d H29.2.8
mmmm d"", ""yyyy February 8, 2017
¥第q""四半期"" 第1四半期
2017/04/08 16:09:43 h:nn 16:09
h¥時n¥分s¥秒 16時9分43秒
AM/PMhh:nn:ss PM04:09:43
yyyy/m/d h:nn 2017/4/8 16:09

メモ

ダブルクォーテーションの数に注意
Format関数の引数[書式]は全体を「"」で囲んで指定しますが、「"  "」内で「"」を指定するには二重の「""」を使用する必要があります。そのため、リテラル文字列を指定する際「""リテラル文字列""」のように二重の「""  ""」で囲んでください。「"」の数が多くなりますが、間違えないように注意してください。
四半期: Format([受注日],"¥第q""四半期""")

メモ

Format関数の使いどころ
Format関数の戻り値は文字列なので、Format関数で数値や日付の表示を変えてしまうと、数値や日付として利用しにくくなります。フィールドのデータの見た目を変えたいだけなら、テーブルやクエリの[書式]プロパティを使用するほうがよいでしょう。
日付データの「2017/09/28」と数値データの「123」を組み合わせて「0928-00123」のようなコード番号を作る、日付を「○年○月」表示に変換して年月ごとにグループ集計する、というような少し込み入った処理で、Format関数が威力を発揮します。
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