データベース関数で文字列の完全一致条件を指定する

[Excel 2016/2013/2010/2007]

DSUM関数(合計)、DAVERAGE関数(平均)、DCOUNT関数(数値の個数)、DCOUNTA関数(データの個数)、DMAX関数(最大)、DMIN関数(最小)などのデータベース関数では、引数[条件]で集計対象のデータを指定しますが、文字列を条件とするときはちょっとした注意が必要です。思い通りの集計が行えるように、「完全一致」の条件の指定方法を覚えましょう。

=データベース関数(データベース, フィールド, 条件)

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条件表に「エアコン」と入力すると、「エアコン」で始まるデータが集計される

図1を見てください。DCOUNT関数を使用して、データベースの「商品名」欄から「エアコン」のデータ数をカウントしようとしています。しかし、条件表に「エアコン」と入力すると、「エアコン」のほかに「エアコンフィルター」がカウントされ、正確な「エアコン」の数を求めることができません。

実は、条件表に「エアコン」と入力すると、「エアコン」で始まる文字列が検索されてしまうのです。

図1 条件表に「エアコン」と入力して、DCOUNT関数でデータ数をカウントすると、「エアコン」で始まるデータがカウントされる。

「エアコン」そのものだけを集計するには

「商品名」が「エアコン」に完全一致するデータだけを集計するには、図2のように条件表に「="=エアコン"」と入力します。セルには、「=エアコン」と表示され、正しい集計が行われます。

図2
1)条件欄に「="=エアコン"」と入力する。
2)セルには「=エアコン」と表示される。
3)「エアコン」の数が正しくカウントされる。

メモ

古いExcelファイルに注意
文字列の完全一致条件を「="=○○"」と指定しなければならなくなったのは、Excel 2003以降です。Excel 2002では、「エアコン」と指定すると、「エアコン」に完全一致するという条件になりました。部署内に古くから受け継がれているシートでデータベース関数が使われている場合は、新しいバージョンのExcelで正しく集計できない可能性があるので、条件を見直してください。
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