500円単位で丸める…MROUND関数

[Excel 2016/2013/2010/2007]

MROUND関数を使用すると、「500単位」「2000単位」など、指定した基準値を単位として、数値を丸めることができます。

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作例…価格を500円単位で丸める

MROUND関数を使用して、下図のB列に入力されている価格を500円単位で切り上げ、または切り捨てます。

[数値]を[基準値]の倍数に丸める
=MROUND(数値, 基準値)

セルC3 | =MROUND(B3,500)

図1 セルC3にMROUND関数を入力して、セルC7までコピーする。

関数解説…MROUND関数

書式

=MROUND(数値, 基準値)

数値]を、最も近い[基準値]の倍数に切り上げ、または切り捨てます。[数値]が[基準値]の倍数の中間の値の場合は、0から離れた方向の倍数に丸められます。

引数

引数 指定 説明
数値 必須 丸めの対象となる数値を指定
基準値 必須 丸めの基準となる数値を指定

使用例

数式 結果 説明
=MROUND(12,5) 10 「10」と「15」のうちより近い「10」に丸められる
=MROUND(12.5,5) 15 「10」と「15」の中間値の場合は0から離れた方向にある「15」に丸められる
=MROUND(14,5) 15 「10」と「15」のうちより近い「14」に丸められる
=MROUND(-12,-5) -10 「-10」と「-15」のうちより近い「-10」に丸められる

=MROUND(-12,5)
=MROUND(12,-5)

#NUM! 数値]と[基準値]の一方が正数、もう一方が負数の場合、エラー値が返される

CEILING関数・FLOOR関数・MROUND関数

MROUND関数の仲間に、基準値の倍数に切り上げるCEILING関数、基準値の倍数に切り捨てるFLOOR関数があります。使い方は同じなので、セットで覚えておくとよいでしょう。

下図は、引数[基準値]に「500」を指定した場合の、各関数の動作を図解したものです。

図2 CEILING関数では、最寄りの「500」の倍数に切り上げられる。

図3 FLOOR関数では、最寄りの「500」の倍数に切り捨てられる。

図4 MROUND関数では、最寄りの「500」の倍数に切り上げ、または切り捨てられる。

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