指定した桁で切り上げる…ROUNDUP関数

[Excel 2016/2013/2010/2007]

ROUNDUP関数を使用すると、数値を指定した桁で切り上げることができます。

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作例…割引価格の端数を切り上げて整数にする

下図のD列に計算されている「セール価格 端数処理前」の数値には、小数点以下の端数が含まれています。ここではROUNDUP関数を使用して、端数を切り上げて整数にします。第2引数[桁数]に「0」を指定すると、小数点以下の数値を切り上げて整数にできます。

[数値]を指定した[桁数]で切り上げる
=ROUNDUP(数値, 桁数)

セルE3 | =ROUNDUP(D3,0)

図1 セルE3にROUNDUP関数を入力して、セルE7までコピーする。

関数解説…ROUNDUP関数

書式

=ROUNDUP(数値, 桁数)

数値]を指定した[桁数]で切り上げます。

引数

引数 指定 説明
数値 必須 切り上げの対象となる数値を指定
桁数 必須 切り上げする桁を指定(下図参照)。結果を整数にしたい場合は「0」を指定

図2 切り上げの対象の桁は、引数[桁数]で指定する。「0」を指定した場合は、小数点第一位以下が処理対象になり、結果は整数になる。

図3 引数[桁数]に正数を指定すると、小数部分が処理対象になる。例えば、引数[数値]に「1234.567」、[桁数]に「1」を指定すると、小数点第二位以下が切り上げられて小数点第一位までの数値「1234.6」になる。

図4 引数[桁数]に負数を指定すると、整数部分が処理対象になる。例えば、引数[数値]に「1234.567」、[桁数]に「-2」を指定すると、十の位以降が切り上げられて100単位の数値「1300」になる。

メモ

「=ROUNDUP(5.01,0)」(「5.01」の切り上げ)の結果は「6」になる
ROUNDUP関数では、処理対象の桁の数値が「0」の場合でも、その下位の桁に数値があると切り上げが行われるようです。例えば、「=ROUNDUP(5.01,0)」の場合、処理対象の桁の数値は小数点第一位の「0」ですが、小数点第二位にある「1」の影響で切り上げ結果は「6」になります。下図は、検証結果です。

小数部に数値が存在するので切り上げが行われる。

メモ

引数[数値]が負数の場合
引数[数値]が負数の場合、[数値]の絶対値を切り上げした結果に「-」(マイナス記号)を付けた数値が返されます。例えば、「ROUNDUP(-123.4,0)」の結果は「-ROUNDUP(123.4,0)」の結果と同じになります。

使用例

数式 結果 説明
 =ROUNDUP(3.25, 1)  3.3  「3.25」の小数点第二位以下を切り上げて小数点第一位までの数値にする
 =ROUNDUP(3.149, 1)  3.2  「3.149」の小数点第二位以下を切り上げて小数点第一位までの数値にする
 =ROUNDUP(-2.675, 2)  -2.68  「-2.675」の小数点第三位以下を切り上げて小数点第二位までの数値にする
 =ROUNDUP(-2.444, 2)  -2.45  「-2.444」の小数点第三位以下を切り上げて小数点第二位までの数値にする
 =ROUNDUP(3.62, 0)  4  「3.62」の小数点第一位以下を切り上げて整数にする
 =ROUNDUP(42.5, -1)  50  「42.5」の一の位以下を切り上げて10単位の数値にする
 =ROUNDUP(1562, -3)  2000  「1562」の百の位以下を切り上げて1000単位の数値にする

注意

小数部が思い通りに表示されないときは
小数点以下まで表示されるように式を立てたのに小数部が欠ける場合は、セルの幅が狭すぎないか、小数部を表示しないような表示形式を設定していないか、確認しましょう。

メモ

ROUND系の関数
ROUNDUP関数の仲間に、指定した桁で四捨五入するROUNDU関数、指定した桁で切り捨てるROUNDDOWN関数があります。使い方は同じなので、セットで覚えておくとよいでしょう。
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