[Excel 2016/2013/2010/2007]
FLOOR関数を使用すると、「500単位」「2000単位」など、指定した基準値を単位として、数値を切り捨てることができます。
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作例…価格を500円単位で切り捨てる
FLOOR関数を使用して、下図のB列に入力されている価格を500円単位で切り捨てます。
[数値]を[基準値]の倍数に切り捨てる
=FLOOR(数値, 基準値)
セルC3 | =FLOOR(B3,500)
![](https://i0.wp.com/officek.net/wp-content/uploads/2017/09/efm-floor-01.png?resize=433%2C328&ssl=1)
図1 セルC3にFLOOR関数を入力して、セルC7までコピーする。
関数解説…FLOOR関数
書式
=FLOOR(数値, 基準値)
[数値]を、最も近い[基準値]の倍数に切り捨てます。
■引数
引数 | 指定 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 必須 | 切り捨ての対象となる数値を指定 |
基準値 | 必須 | 切り捨ての基準となる数値を指定 |
使用例
数式 | 数値 | 基準値 | 結果 | 説明 |
---|---|---|---|---|
=FLOOR(12,5) | 正 | 正 | 10 | 0に近い方向にある倍数に切り捨てられる |
=FLOOR(-12,-5) | 負 | 負 | -10 | 0に近い方向にある倍数に切り捨てられる |
=FLOOR(-12,5) | 負 | 正 | -15 | 0から離れた方向にある倍数に切り捨てられる |
=FLOOR(12,-5) | 正 | 負 | #NUM! | エラー値が返される |
CEILING関数・FLOOR関数・MROUND関数
FLOOR関数の仲間に、基準値の倍数に切り上げるCEILING関数、基準値の倍数に丸めるMROUND関数があります。使い方は同じなので、セットで覚えておくとよいでしょう。
下図は、引数[基準値]に「500」を指定した場合の、各関数の動作を図解したものです。
![](https://i0.wp.com/officek.net/wp-content/uploads/2017/09/efm-ceiling-02.png?resize=584%2C105&ssl=1)
図2 CEILING関数では、最寄りの「500」の倍数に切り上げられる。
![](https://i0.wp.com/officek.net/wp-content/uploads/2017/09/efm-floor-02.png?resize=584%2C105&ssl=1)
図3 FLOOR関数では、最寄りの「500」の倍数に切り捨てられる。
![](https://i0.wp.com/officek.net/wp-content/uploads/2017/09/efm-mround-02.png?resize=584%2C105&ssl=1)
図4 MROUND関数では、最寄りの「500」の倍数に切り上げ、または切り捨てられる。
メモ
CEILING関数は「天井」、FLOOR関数は「床」
英語で「CEILING」は「天井」、「FLOOR」は「床」の意味があります。それぞれの関数名が「切り上げ」「切り捨て」の処理方向を表しているので、英語の意味と関連付けると覚えやすくなります。
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